セキュリティ技術者見習い備忘録

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VirtualBoxの内部ネットワークでDHCPによるIPアドレス割り当てをする方法

はじめに

先月発売されたハッキング・ラボのつくりかたという本がTwitter界隈で話題だったということもあり、これを機にペンテストの勉強を開始しました。kali linuxに入っているツールやmetasploitの使い方もそれなりに理解したので、次のステップとしてVulnhubでペンテストの勉強をしようと思っています。

ペンテスト勉強を開始してから1か月間はVirtualBox内で攻撃側(kali linux)、ターゲット側共に固定IPを割り当てていましたが、VulnhubではDHCPによるIPアドレスの割り当てが必要です(閉じたネットワーク。つまり「内部ネットワーク」で)。

困っていたらこんなサイトがありました。

k1z3.hatenablog.com

 ここを見ればすべてわかりますが、自分がやった作業を残すという趣旨でブログを開設したため、メモとして残します。

 目標

以下2つをVirtualBoxの「内部ネットワーク」でDHCPによるIPアドレス割り当てを行う。

  • 攻撃側(Kali linux
  • ターゲット(Vulnhub)

作業

内部ネットワークによるDHCP割り当てを行いたいマシンの[設定] →[ネットワーク]を以下のように設定します。

f:id:ztetez:20190119015852p:plain

※内部ネットワークを選択すると名前はデフォルトで「intnet」となります。

コマンドプロンオプト上で以下の様に入力し、コマンドの確認をします。

>VBoxManage.exe dhcpserver

f:id:ztetez:20190429020357p:plain

今回は以下の設定にします。

というわけで、以下のコマンドを実行します。

>VBoxManager.exe dhcpserver add --netname intnet --ip 10.0.10.254 --netmask  255.255.255.0 --lowerip 10.0.10.10 --upperip 10.0.10.250 --enable 

 確認

上記の設定がうまくいったか、kali linux、ターゲットサーバを起動して確認してみます。

まずはkali linuxのIPが割り当てられているかの確認。

#ifconfig

f:id:ztetez:20190119022738p:plain

上記で設定した範囲内(10.0.10.10~250)のIPが割り当てられていることが確認できました。

続いて、ターゲットサーバにも設定した範囲内のIPが割り当てられているかを以下のコマンドで確認します。

#netdiscover -r 10.0.10.0/24 

※-r:スキャンをする範囲を指定します。192.168.0.0/16に対してスキャンをかけます。

f:id:ztetez:20190429020124p:plain

設定した範囲内(10.0.10.10~250)のIPが割り当てられていることが確認できました。